大学の研究を社会に還元するために
さまざまな形で教員をサポート
就職活動の時、提供するサービスや商品の価値に対して自分が胸を張れるような仕事に就きたいという思いがありました。そんな中、大学でのアルバイトで大学職員の仕事を知り、興味を持つように。大学で提供される機会やサービスの価値を改めて考えた時、職員の仕事がとても魅力あるものに感じました。
現在所属する研究開発推進課は、大きく分けて2つの業務を担っています。1つは外部資金の獲得やそのために必要なイベント企画、契約締結などといった産官学連携推進のための業務、もう1つは教員の研究成果を知的財産として保護し、管理、活用していく業務です。いずれも、大学の研究を社会に活かす上で重要な役割を果たします。共同研究の際には、教員と企業の調整役に回り、契約内容などを検討。双方が満足する契約を結べた時や、先生方と信頼関係を築けた時は、大きなやりがいを感じます。
業務の目的を明確にして
自分のやるべきことを考える
大学事務は毎年同じ業務が多く、気づけば「何となく」のルーチンになってしまうので、目的を常に意識するよう心掛けています。きっかけは、情報企画課で担当した学内のシステム開発業務。システムは手作業を軽減する便利なものですが、機能を組み込みすぎると複雑化し、保守に手間がかかってしまいます。仕様検討をこなすうちに、目的に立ち返って最適な解決法を考える習慣がつきました。この考え方は、案件ごとに柔軟な判断を行う現在の仕事に役立っています。
今後、社会環境の変化に伴って、産官学連携はますます重要になっていきます。あわせて大学の研究力強化も求められますが、無理に推し進めるのでなく、協力してくれる教員や学生に配慮した上で取り組みたいと考えています。関わる人全てが満足できるような産官学連携を目指して、大学に貢献していきます。